会社概要

経営戦略

 ベンチャーのメッカである米国シリコンバレー在中の起業家(MBA)から招待いただき、隅田泰生は起業前の2006年2月に渡米して、糖鎖ナノテクノロジーの技術紹介、ベンチャーキャピタル(VC)、銀行、弁護士、検査会社役員等と面談や、資金調達に関する予備調査を行いました。その際に、MBAからいただいた「本技術は有望である」とのご意見は、起業の決断を後押ししてくれました。そのMBAからは、糖(Sugar)の検査診断(Diagnosis)技術の会社であることから、会社名SUDxも提案いただきました。SUDx創業以降も定期的に渡米して、情報交換を継続しており、カリフォルニア州立大学サンディエゴ校(UCSD)とのワクチンアジュバントの共同研究に発展しています。

 一方、2008年の世界経済不況(リーマンショック)の波をかぶった結果、経営規模を縮小して、経営の立て直しと、株式上場(IPO)目標の先送りをせざるを得ませんでした。しかし、研究対象を絞った結果、ウイルスの検査診断法を確立でき、高感度検査診断法として、いろいろなウイルスに応用し、唾液を用いたインフルエンザ検査は2019年シーズンに治験(臨床性能試験)を行って成功、また新型コロナウイルスの検査キットは緊急使用としての保険収載が2020年6月10日付けで認められ、販売しています。さらに、唾液を用いたインフルエンザと新型コロナウイルスの同時検査診断用のキットも開発し、2020年11月には保険適用もされました。
 2019年には、QB-キャピタル様から鹿児島大学発のベンチャーとして初めて出資を受け、更に翌年にはシーズBとして、QB-キャピタル様、リアルテックファンド様、宮崎太陽キャピタル様から出資いただきました。2020~22年は新型コロナウイルスの検査事業に注力致しましたので、予定よりは遅れていますが、近い将来のIPOをめざし、検査システムの開発と販売を事業の中心に据え、社内体制の整備を行っています。