会社概要

隅田先生 隅田康夫

ご挨拶

 弊社は、科学技術振興機構(JST)のプレベンチャー事業「シュガーチップの実用化」の成果を元として、2006年9月に起業した鹿児島大学認定ベンチャーです。
 私たち生物の細胞の表面には糖鎖が存在しています。糖鎖は、特定の蛋白質や別の糖鎖と互いに作用し、細胞へ情報を伝達することで、免疫などの生体反応に関与しています。また細胞の癌化やウイルス感染などにも関係することが分かってきたことから、糖鎖科学がますます注目されています。私たちは、構造明確な糖鎖をナノメータースケールで金属(金)チップに固定化したバイオデバイス「シュガーチップと「糖鎖固定化金ナノ粒子」の2つのツールを開発しました。さらに、これらを応用すれば、ウイルス粒子を捕捉濃縮精製することができることがわかり、インフルエンザやノロ、ヘルペス、口蹄疫などヒトや家畜のウイルス性疾患の高精度かつ迅速検査診断法を開発することに成功しました。2020年11月にはインフルエンザと新型コロナウイルスの同時PCR検査診断薬として保険収載もされ、社会に貢献できております。

 我々は今後も、公共財・社会貢献的なバリュープロポジションを基盤におきながら、 学術研究用・ヘルスケア市場向けの製品開発やパートナーへのライセンス提供により、「営利企業」として展開していきたいと考えています。