技術紹介

SGNP(糖鎖固定化ナノ粒子)って?

糖鎖は核酸、タンパク質に次ぐ第3の生体試料といわれ、核酸、タンパク質、化学物質ではたどり着けないような新しいアプローチで医療の要素である予防、診断、治療の革新に寄与できる可能性を秘めています。

しかし日本は世界に対して研究開発は進んでいるものの、糖鎖を活用した治療薬などはまだ身近には出てきていません。そこで当社はいままでの常識を超え、糖鎖という新しいアプローチで医療の変革に挑戦しています。

当社が開発したのは、糖鎖固定化ナノ粒子(SGNP)という新しい技術を用いた手法で、多方面での検査を展開してきました。

ウイルスは細胞表層の糖鎖をターゲットにして細胞に吸着するため、この特性を利用すると、感度の高い検査が実現できます。

ウイルスは感染の最初に宿主の細胞の表層の糖鎖に吸着することを利用して、まずシュガーチップでウイルスが結合する糖鎖を同定し、その糖鎖を固定化した糖鎖固定化ナノ粒子(SGNP)を作ります。

それをウイルスと混合すると、SGNPはウイルス表面のスパイク蛋白質に糖鎖を介して結合し、ウイルスを捕捉します。

これを遠心や磁性分離をすることで、ウイルスを濃縮、同時に精製も行えます。

さらに、磁性SGNP(mSGNP)を用いれば濃縮精製は3分と迅速に処理をすることができます。