ユーザー様からのお声

パーク動物病院 愛知動物歯科 
(愛知県安城市)
奥村 聡基先生

 最大9種類の口腔内細菌をしらべることができる「SUDx 口腔内微生物PCR検出キットfor PET」を使用しています。使ってみて、素晴らしい検査だと感じています。
 歯科を専門とする獣医師にとっては、歯周組織再生療法実施前にプラークコントロールが適切に行われているかを評価する際や、肉眼での評価が困難な口蓋側、舌側の異常を検出する際に役立ちます。実際、肉眼所見では明らかな異常を感じることができなかった上顎犬歯の歯周炎由来の深いポケット(歯周病stage4)を、本検査によって異常と検出することができました。
 また、歯科を専門としない獣医師にとっても非常に有用な検査になると思います。異常を感じる部位、異常を見落としたら嫌だなと思う部位(犬歯口蓋側や上顎第4前臼歯、下顎第1後臼歯、切歯など)から採材することで容易に異常に気づくことが可能だからです。使い方として、人の歯科医師が3−6ヶ月に1回ポケットの検査やメインテナンスを推奨するように、3−6ヶ月に1回覚醒下で本検査を口腔内の健診として行うことで早期に異常に気付き、歯科治療を推奨する一つの根拠になると考えます。また麻酔をかける前の段階で本検査で重症な状況が予想される場合には、歯科を専門とする獣医師と事前に連携を行って歯周病の治療を行うことも一つかと思います。

 今までSUDxさんが行ってこられた基礎研究と、当院の患者のプロービング値や歯科レントゲン検査の結果を比べてみると、本検査のターゲットにしている菌の濃度(コピー数)が、歯周病の進行に密接に関係することが解り、いままでの獣医歯科の中での常識が覆されていると感じています。